恋愛力☆第34回「執着」


今まで何回も取り上げてきた「執着」。

初めから両思いでラブラブなら、こんな面倒な事は考えなくていいです。
でも、なかなか自分の思い通りになりませんよね。
だから、考えるのです。

どうしたら、相手が自分の事を思ってくれるのか?
どうしたら、相手が自分の思い通りになってくれるのか?

今回は、この「執着」を心理学の公式を使って論じてみます。

まずは、ラストバルトの「愛の投資モデル」から入ります。

恋愛寿命 = 恋愛満足度 + 投資量 - 選択比較水準

項目を説明します。

恋愛寿命………その恋がどれだけ続くか
恋愛満足度……相手がその恋にどの程度満足しているか
投資量…………相手がどれだけ投資(金銭的・時間的・精神的)しているか
選択比較水準…相手がどれだけ高望みしているか

相手がその恋に満足しているほど、恋愛寿命が長くなります。

相手がその恋の継続ために頑張れば頑張るほど、恋愛寿命が長くなります。
投資すればするほど、元を取ろうと欲が出るのと同じです。
これは、認知的不協和理論というものです。
投資量は、色々な内容が含まれます。
恋愛期間や思い出の数々、
相手を思った時間・労力、
金銭的な援助、
精神的な援助、
自分の秘密の告白、
二人の交際を知っている人数や程度、
エッチの回数等々、
ようするに相手に尽くした量です。

相手の高望みが大きいと、恋愛寿命が短くなります。
その恋が求めていたものと違うと感じると、
もっと求めている恋があるはずと思い、
高望みをする人ほど早く打ち切ろうとします。

この公式を自分に当てはめても、それなりに理解はできますが、
それでは意味がありません。
相手の気持ちに当てはめて、
相手を恋に落とす、
相手が離れていかないようにしなくてはなりません。

ちょっと項目の名称を変えてみます。

相手の執着 = 相手の満足度 + 相手の尽くし度 - 相手の高望み度
自分の執着 = 自分の満足度 + 自分の尽くし度 - 自分の高望み度

分かり易くなりました。

この値が、

相手の執着 > 自分の執着

になるようにすれば、相手の方がこの恋に執着するようになり、
自分の思い通りになっていくということです。

ポイントを説明します。

相手の満足度…
相手の希望を的確に捉え、それに応えます。
必要の無いことまで尽くしていると、「自分の執着」ばかり上がってしまいます。
「自分の執着」をできるだけ上がらないようにし、
「相手の執着」を上げていかなくてはなりません。

相手の尽くし度…
相手に尽くして貰うために色々な手を使うのです。
自分の希望を伝えるのです。
ただ言うだけでは、相手は希望を叶えてくれるとは限りません。
ここで恋の駆け引きが必要になってくるのです。

相手の高望み度…
封鎖しなくてはなりません。
自由に恋愛の相手を見つけられるような状況では、
自分の方を真剣に向いて貰えません。
束縛も必要です。
束縛されるのを嫌う相手の場合は、直接的な表現を避けます。
「○○な人が好きなんだ。」
とか言って、間接的に束縛するのです。
相手にしてほしくない行動を嫌いと言うと嫌悪感を持たれてしまいます。
だから反対の行動を好きと言って、相手にさせないようにするのです。

さて、ラストバルトのこの公式ですが、少し問題があります。
相手が恋に落ちた場合は当てはまるのですが、
恋に落ちる前は当てはまらないようです。

まるで、ニュートン力学が、
ある状況では成り立たなくなり、
相対性理論が必要になってくるようなものです。

恋に落ちる前は、もっと簡単な「社会的交換理論」になります。

成果 = 報酬 - コスト

です。
経済的な式に直すと、

利益 = 売上 - 経費

です。
人は皆、できるだけ多くの成果(利益)を上げたいと思います。
でも、報酬(売上)が少ないのにコスト(経費)をかけてしまうと、
どんどん、成果(利益)が減ってしまいます。
できるものなら、コスト(経費)をあまりかけずに、報酬(売上)を増やし、
成果(利益)を上げたいと望みます。

アナタと付き合った場合に、
アナタにあまり尽くさなくても自分には一杯尽くしてくれるなら、
付き合ってもいいかな…と相手は思っています。

ほとんどの人が、自分は損をしたくないと思っているのです。

では、この公式を使って、
自分が恋に落ちて、相手を口説こうとしている状況を求めます。

まず、自分と相手の気持ちを表します。

相手の成果 = 相手の報酬 - 相手のコスト
自分の成果 = 自分の報酬 - 自分のコスト

さて、ここで、
自分が尽くした量が相手の報酬になります。

自分のコスト = 相手の報酬

「相手の報酬」のところに「自分のコスト」を入れます。
そうすると、

相手の成果 = 自分のコスト - 相手のコスト

になります。
相手は、損をしたくないと思っています。
なので、

相手の成果 > 0

となります。
そうすると、

自分のコスト > 相手のコスト

になります。
逆に式を成り立たせると、

自分の成果 < 0

となります。
相手を口説こうとすると、損をしてしまうということです。
では、なぜ、好きな相手を口説こうとするのでしょうか?

それは、将来、「社会的交換理論」を脱し、
「愛の投資モデル」が適応する状況を作り、
自分の成果を得ようとするためです。
将来の投資として、相手に尽くしているのです。

恋に落ちてから相手を口説いていく過程は、
これらの式を頭に浮かべ、
相手が自分にとって
相応しい(ちゃんと将来利益が上げられる)相手かどうか、
を冷静に考えてみる必要があります。
そうしないと恋愛倒産してしまいます。

ところで、初めに述べた「愛の投資モデル」ですが、
交際した後もしっかり思い浮かべて考えることが大切です。
なぜなら、各項目がどんどん変化していくからです。

満足度の変化…
同じことを繰り返していても飽きてしまいます。
どんどん新しいことを相手も自分も求めるようになっていきます。

尽くし度の変化…
相手も自分も社会的立場は変化していきます。
つねに同じだけ尽くし続けていけるとは限りません。

高望み度の変化…
年齢や経験によって変化していきます。
基本的には、高望み度は縮小に向かっていくものです。
数々の失敗をするうちに身の程を知るようになります。
現実的になっていくものです。
女性の場合、年齢による低下が大きいです。
特に、結婚、出産を通過すると格段に低下します。
男性の場合は、比較的年齢による低下は少ないです。
また、出世や収入の増加があった場合は、高望み度は上昇します。
男性・女性ともにモテる人ほど、高望み度が高い可能性があります。
モテ度が変化するので、高望み度も変化するのです。

公式は説明しつくしましたが、
まだ、言っておかなくてはならないことがあります。
それは、裏技です。

「愛の投資モデル」でも、
「社会的交換理論」でも、成り立ちます。

それは必ずしも、

自分の投資・コスト=相手の満足度・報酬
相手の投資・コスト=自分の満足度・報酬

になるという訳ではありません。

自分が尽くした量だけしか、相手は満足してくれない。
相手が尽くした量だけしか、自分は満足できない。

と言う訳ではないのです。

自分の投資・コスト<相手の満足度・報酬
相手の投資・コスト<自分の満足度・報酬

になる時もあれば、

自分の投資・コスト>相手の満足度・報酬
相手の投資・コスト>自分の満足度・報酬

となる時もあります。

自分は、ちょっとだけしか尽くしていないのに相手はすごく満足してくれる。
相手は、ちょっとだけしか尽くしていないのに自分はすごく満足している。

となることもあるのです。

相手(自分)にとっては簡単なことでも、
自分(相手)にとってはすごくありがたい。

そういう点をたくさん見い出せる二人が、
相性の良い相手ということです。

そういう相手を見つけ出せれば幸せとなるのです。


心理学も簡単ではありますが、数学のように公式があります。
本を読んでいると「ふう~ん」で終わってしまったりします。
でも、恋愛って、もっとドロドロしたものですよね。
拡大解釈ではありますが、自分なりに経験を当てはめてみると、
もっと意味のあるものになってきますよ。


カテゴリー: 恋愛力 | 投稿日: 2017/10/22 | 投稿者: Editor